会社や店舗のホームページを運営していると、「SEO対策」をサービスとしているWeb会社から営業をかけられることがあります。
ホームページから集客をするのであればSEO対策は不可欠なのですが、やみくもに手を加えてもかけた費用ほどの効果は望めません。
そこで今回は、「狙った成果を上げるためのホームページには何が必要か」について考えてみます。
ホームページの目標は「問い合わせ」につなげること
SEO (Search Engine Optimization:検索エンジン最適化) 対策というのは、GoogleやYahoo!など、検索エンジンでの順位を上げるための手法です。
検索されやすいキーワードを選定したり、ページが表示されるスピードを上げたりすることで検索エンジンに認識されやすい対策を行うことを指します。
これはこれで重要なのですが、Webでの集客を考えたとき、ホームページやSNSによる成果(コンバージョン)は「アクセスした人が問い合わせをしてくる」こと。
どれほど検索順位が上がっても、ホームページやSNSを見た人が何もせずに去ってしまうなら改善を行う必要があります。
発信の受け皿となるホームページは、情報の整備を最優先に
以前当社に、美容室を経営されている方から「80万円でSEO対策をするという業者に営業をかけられているが、この費用は適切か」という問い合わせがありました。
その美容室ではホームページに月に5〜10本程度のブログ記事をアップし、集客を試みているものの、かけた労力ほどの成果は出ていないといいます。
業者からはブログのタイトルやキーワードを変えるといった、ブログ内の改善についていくつか提案されたとのこと。
ただWebマーケティングの観点から考えると、ブログの改善以上にホームページ全体、さらにはYouTubeで発信している動画や、インスタグラムでの投稿も含めて情報を整理する必要があるように感じられ、当社からはホームページの改修をご提案しました。
自社の強みと、お客さまに伝えたいことは何かにフォーカス
ホームページの目標は問い合わせにつなげることなので、それを見たお客さまに「信頼できそう」、「自分がほしい商品やサービスがある」、「他社ではなく、この会社を利用したい」と思ってもらうことが必要です。
前述の美容室ではホームケアに力を入れ、おうちでケアの仕方を発信したり、オンラインでも相談を受けたりしているとのこと。
一方でホームページ上にはカットの実例を紹介したインスタグラムや、カラーの様子を撮影したYouTubeなどのリンクがあふれ、肝心の強みやアピールポイントは読み取れない状態でした。
改善策としては強みが把握しやすいデザインやレイアウトに変更し、施術を担当する美容師の写真を掲載したり、アドバイスを読んで頼みたいと思った人に直接LINEで相談できる窓口を設置するといったことが考えられます。
結論的には何十万円もかけてSEOだけに手を入れるのではなく、すでにある情報を整備することで、問い合わせにつながる方法はいくつも見えてくるとアドバイス。
お客さまからは「SEO対策だけでなく、予算をどう割り振るかを全体から考え直してみる」とのご返答がありました。
コンバージョンにつなげるホームページ制作
今回はホームページのシンプルかつ本質的な目的である、コンバージョン(成果)について説明しました。
ホームページを見たお客さまを問い合わせまで導くには、ホームページそのもののデザインに加え、お客さまが求める情報をスムーズに漏れなく伝えることができているか、技術や知識を持つプロフェッショナルであることを伝えられているかといったことに配慮する必要があります。
ひたすら情報を増やすだけでなく、コンパクトであっても求められる方法が揃っているなら、高いコンバージョンにつなげることも可能なのがホームページの魅力。
当社では事業や業界に合わせ、お客さまにとってどういった規模のどのような内容を含んだホームページを作るのが適切なのか、Webマーケティングの視点からアドバイスを行っています。