最近あるクライアントさんとお話をしている中で、「制作会社に依頼すべきか、ココナラやランサーズのようなクラウドソーシングサービスで依頼したほうがいいのか、悩んでいる」というお話をいただきました。
弊社としては今制作会社としてやっていましたが、それまではフリーランスとして個人で仕事をやっていました。
そしてクラウドソーシングで仕事をお願いできる人を探したことも、クラウドソーシングサービスでお仕事を頂いたこともどちらも経験はあります。
その経験を元に、この記事ではクラウドソーシングを使ってホームページ制作を依頼するのが良いのか、悪いのか、お伝えできればと思います。
- ホームページを作りたいけど、予算がないので、コストを抑えたい
- どこに依頼すればいいかわからないから、最近よく聞くクラウドソーシングで依頼を考えている
この記事ではこんなお悩みに答えます。
クラウドソーシングとは?
などに代表される「仕事技術やサービスを提供したい側」と「サービスや商品を受けたい側」を直接つなげることができる場を提供するサービスです。
基本的には何でも出品や依頼はできますが、どちらかというとエリアを問わないウェブサービスなどが出品されることが多いです。
- ホームページ制作
- デザイン
- ライティング
- コンサルティング
- コーチング
- 翻訳
- 事務作業
などなど、本当に多岐にわたりますが、私たちが仕事として行っているホームページ制作も、クラウドソーシングで取引されるサービスとして代表的なものです。
ホームページ制作をクラウドソーシングで依頼するのはアリなのか?
結論から言うと、アリです。
ただ、ホームページ制作を依頼する目的のレベルによって、成功するかの難易度が変わってきます。
何の目的でホームページを作るかが大事
今回ホームページを新しく作るにあたって、何を求めていますか?
- 1.今ホームページがないから、とにかくなんでもいいから早くほしい
- 2.名刺代わりに自分のやっていることがわかるものがほしい
- 3.営業する際に、成約率が上がるような、信頼感のあるサイトがほしい
- 4.ある特定の検索キーワードで上位表示をさせたい
- 5.ホームページから仕事の依頼が入ってくるようにしたい
- 6.売上を上げるだけでなく、採用活動にも活用したい
などなど、ホームページを作る動機は多岐にわたりますが、上記に上げているものの、後半になればなるほど、ホームページ制作を成功させる難易度は上がってきます。
個人的にはクラウドソーシングでサイトを依頼してもいい課題感としては、1、2あたりでしょうか。
それ以上になってくると、正直リスクがある印象です。
クラウドソーシングでホームページを依頼することのリスクとは
ここで「何がリスクなんだ」と疑問に思われるかもしれませんが、ざっと上げてみるだけでこれだけのリスクが思いつきます。
- 1.サービスを納品するまでにバックレられる
- 2.依頼した内容と納品されたものが異なる
- 3.ホームページ制作の一部だけのサービスを購入してしまい完成しない
- 4.制作者のスキルが低く、満足のいく仕上がりにならない
などでしょうか。
それぞれ簡単に説明します。
1.サービスを納品するまでにバックレられる
これはある程度サービス提供者の評価や実績を見れば大丈夫ですが、たまに連絡がつかなくなるケースがあります。
そうなったら泣寝入りになります。
2.依頼した内容と納品されたものが異なる
これは「ホームページを作って欲しい」と依頼したのに、「ブログサイト」が納品される、というようなものでしょうか。
ちょっとこれは極端ですが、「採用に効果のあるサイトがほしい」という要望に対して、「採用について何も書かれていないただの名刺サイト」が納品される、というようなことはたまに聞きます。
3.ホームページ制作の一部だけのサービスを購入してしまい完成しない
ホームページ制作は、
- ディレクション(情報設計)
- Webデザイン
- コーディング(プログラミング・HTML設計)
という大きく分けて3つのフェーズがあるのですが、この「Webデザイン」=「ホームページ制作」と思って購入したけど、納品されたのはデザインデータだけだった、というようなものでしょうか。
そのデザインデータを元に、コーディングという作業をして初めてブラウザでホームページが閲覧できるようになるのですが、そこが抜けているサービスを購入してしまう可能性もあります。
そうなるとまたコーディングだけを依頼する羽目になり、二度手間かつ費用もさらに発生します。
4.制作者のスキルが低く、満足のいく仕上がりにならない
これが一番多いケースで、かつ一番見極めが難しいところですね。
上記で上げたように、ホームページ制作には3フェーズあるので、それぞれのフェーズのどこかでもおろそかになっていると、良いホームページは作ることができません。
ただこの全行程をクラウドソーシングで出品しているフリーランスや副業の方で満足にできる方はあまり多くはないのかと思ってしまいます。
クラウドソーシングで失敗せずに依頼できる人の特徴
じゃあクラウドソーシングでどうやったらうまくいくのか、というところですが、そちらもまとめてみました。
依頼する業務の工程を把握している
つまりホームページ制作会社が、コーディングのみ依頼する、デザインのみ依頼する、というようなパターンですね。
または社内にホームページを作ったことのある人が在籍していて、その方が外注としてクラウドソーシングで依頼するようなパターンでしょうか。
依頼する内容の工程を把握している人の方が成功する確率は間違いなく上がります。
しっかりと業者選定をして、何人かに相見積もりの依頼や相談をしている
知識がないクライアントさんでも成功するには、わからないジャンルだからと丸投げをするのではなく、しっかりとわからないなりに依頼者と話をしながら依頼すべきかを決めることが大事になります。
相見積もりを取ることで依頼する内容のすり合わせや確認ができます。
サービス提供者の実績を確認する
実績をちゃんと見せてもらうことで失敗の確率は大幅に下がります。
これで自分のイメージに近いアウトプットをされている業者であれば、依頼しても大幅にはズレないのではないでしょうか。
丸投げしたいなら、制作を理解できる人を介して、クラウドソーシングへ委託する
どういうことかというと、制作をやったことのある人や流れが分かる人に要望を伝えて、それを予算内で、クラウドソーシングへ依頼代行をしてもらう形です。
弊社もそういう形で入ることも可能ですが、弊社の動く分のコストもかかるのと、初めての発注先になるので、クオリティの分でのリスクあるので、あまり積極的にはオススメはしていません。
クラウドソーシングのメリット
じゃあクラウドソーシングのメリットってあるの?と思われるかもしれませんが、それはあります。
安い
まず圧倒的に安いのはメリットの一つです。
ホームページ制作でも制作会社だと60〜100万円程度かかるようなものが、20〜30万円で提供されていたりもします。
5〜10万円でできます、と記載されていることもありますが、失敗するので辞めておきましょう。
常識的に考えて相場より圧倒的に安すぎるには理由があります。
クオリティをあまり求めないケースだと悪くない
簡単な反復作業だったり、簡単に事務代行などだと、失敗というのがあまりないので、悪くないのかなと思います。
ホームページに関しても、同じテンプレートで下層ページを入れ込んでいく、文章の流し込みなど、一部の作業だけ切り取って依頼するのはアリかもしれません。
たまに安価でクオリティの高い人材が見つかる
良心的な価格でサービスを提供されている方ももちろんいるので、そういう人と出会うこともまれにあります。
その場合は迷わず依頼しましょう。
まとめ
以上になります。
まとめると、
- クラウドソーシングでホームページ制作を依頼するのは、目的次第ではアリ
- リスクもあるが、価格は安い
- しっかりと選定をすれば、リスクも減る
- 下請け先、外注先などを探す場合は適している
というようなところでしょうか。
グリッジでもクラウドソーシングを活用してホームページを作って欲しいという依頼も承りますし、ご予算を下げたいということでしたら、収まるようにカスタマイズしてご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。
それでは!