ヘルプフルコンテンツアップデートとは?SEOへの影響と今後の対策について

  • 2022.12.20
  • SEO対策

2022年の8月25日にヘルプコンテンツアップデートが行われてからしばらくが経って、未だにあまり情報は出ていませんが、とりあえず現時点でわかることをまとめてみました。

SEOでのアップデートは今までもパンダアップデートやペンギンアップデートなど、色々なものがありましたが、今回のヘルプフルコンテンツアップデートもそのような、検索結果に影響を与えるような比較的大型なアップデートかと思います。

それでは、今回はどのようなものかを、Googleの公式が出しているアナウンスから、抜粋しつつ、解説していきます。

ヘルプフルコンテンツアップデートの概要

検索エンジンファーストではなく、ユーザーファーストのためのコンテンツを優先させるもの

ヘルプフル コンテンツシステムは、訪問者に満足感を与えているコンテンツを高く評価し、訪問者の期待に応えていないコンテンツとの差別化を図ることを目的としています。

人間が人間のために作成した独自性のある有用なコンテンツが検索結果に表示されやすくなります。

「検索エンジン優先ではなく、ユーザー優先のためのコンテンツを作りましょう」ということですね。

この姿勢は一貫して今までと変わっていませんが、今回では評価の仕方と、評価ツールが今までと異なるという印象です。

ページ単位ではなく、サイト単位で影響を受ける

システムでは、サイト全体のシグナルが生成され、ウェブページのランキングに影響するシグナルの一つとして扱われます。Google のシステムは、価値がほとんどないように見えるコンテンツや価値の低いコンテンツ、検索を行うユーザーにとって特に有用でないコンテンツを自動的に識別しています。

各コンテンツページごとの評価ではなく、サイト全体での影響に関わるようです。

ヘルプコンテンツアップデートは、1つのシグナルとして既存の評価軸に追加されたもの

この分類器プロセスは、機械学習モデルを使用して完全に自動化されています。すべての言語でグローバルに機能します。ただしこれは、手動による対策やスパム対策ではなく、コンテンツをランク付けするために Google が評価するさまざまなシグナルの一つに過ぎません。

従来型の評価軸とは別の評価軸が加わったような形ですね。

サイトの掲載順位の回復は数ヶ月かかることも

自然な疑問として、有用でないコンテンツを削除した場合に、サイトの掲載順位の改善までにどれほど時間がかかるのか、気になる方も多いでしょう。このシステムによって識別されるサイトでは、数か月にわたってシグナルが適用される場合があります。Google の分類器は継続的に実行され、新たにリリースされたサイトと既存のサイトを監視します。有用でないコンテンツが長い間返されていないと判断されると、分類は適用されなくなります。

低品質と見なされて順位に影響があった場合、そのコンテンツを取り除いたり対策を行っても、影響は数ヶ月は続く可能性があります。

Google 検索のヘルプフル コンテンツ システム | Google 検索セントラル  |  最新情報  |  Google Developers

classifier(クラシファイア)というAIが導入されている

今回のアップデートで目新しいのは、classifier(クラシファイア)というAIが使われているという点です。

このAIがユーザーに役に立つかどうかを判定していくようで、今後このAIの学習が進み、アップデートの影響が大きくなる可能性もあります。

ヘルプフルコンテンツアップデートへの改善と対策

ユーザーファーストでコンテンツを作成しているかどうかの基準

下記の質問に対して、「はい」と答えられれば、ユーザーファーストでコンテンツを作っているといえます。

  • コンテンツを見てくれるターゲットユーザーを想起できて、彼らがコンテンツを有用だと感じてくれると思いますか。
  • コンテンツは、実体験や深い知識(たとえば、実際に商品やサービスを使用したり、ある場所を訪れたりした経験に基づく特別な知識)を明確に示していますか。 実体験や自分の知識を元に作り込まれていますか。
  • 主な目的やテーマがありますか。
  • 読み終わったユーザーは、特定のトピックについて、目的を達成するために、十分な情報を得られたと感じることができますか。
  • コンテンツを読んだユーザーは、有益な時間を過ごせたと感じられますか。
  • コアアップデートと商品レビューに関する Google のガイダンスに留意していますか。

検索エンジンファーストでコンテンツを作成している場合の基準

逆に下記の質問に対して、「はい」が多ければ、検索エンジンファーストの傾向があるので、今回のアップデートで影響がある可能性が高いです。

  • 人間のためというより、主に検索エンジンからユーザーを引き付けるためのものですか。
  • どれかが検索結果に表示されることを期待して、さまざまなトピックで多くのコンテンツを制作していますか。
  • かなりの部分に自動化を使用していますか。
  • 価値を付加することなく、主に他の人の意見を要約していますか。
  • 既存のユーザー層のためではなく、ただ話題になっているという理由で記事を書いていますか。
  • ユーザーがコンテンツを読み終わっても、他のソースからより良い情報を得るために再び検索する必要があると感じさせてしまいますか。
  • Google が優先する文字数があるとどこかで聞いたか読んだかしたために、特定の文字数になるように記事を書いていますか(そのような設定は存在しません)。
  • 検索トラフィックを獲得できると考えて、実際の経験がないにもかかわらず、ニッチなトピックを扱うことにしましたか。
  • 実際には答えがない質問にコンテンツ内で答えることを約束していますか(たとえば、未定のはずの商品の発売日や、映画の公開日、テレビ番組の放送日)。

まとめ

まとめると、

  • ヘルプコンテンツアップデートは2022年8月から開始(日本での影響は12月から)
  • 検索エンジンファーストより、ユーザーファーストでコンテンツを作っていくべき
  • 既存アルゴリズムに加えて、新しいシグナルが追加
  • ページ単位ではなく、サイト単位
  • classifier(クラシファイア)というAIにより良いコンテンツと悪いコンテンツを分析している

というあたりでしょうか。

影響があった場合は、コンテンツの見直しを行い、マイナスの影響があるであろうコンテンツは削除か、noindexが望ましいかと思います。

今回はGoogleの公式アナウンスから抜粋させていただきました。

興味のある方は、ぜひ下記から見てみてください。

2022 年 8 月の Google の有用なコンテンツの更新についてクリエイターが知っておくべきこと  |  Google 検索セントラル ブログ  |  Google Developers

Google 検索のヘルプフル コンテンツ システム | Google 検索セントラル  |  最新情報  |  Google Developers

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Writer この記事を書いた人

清水 信行 代表 / デザイナー

1989年岡山県生まれ、岡山在住。制作会社に3年勤務した後に独立し、その後2年フリーランスとして活動後、法人化。5年間で制作したwebサイトは200件以上で、現在はディレクションからデザイン、コーディング、コンサルティングまでweb制作業務全般を幅広くこなす。

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