こんにちは、楽天市場での売上向上に取り組んでいる企業のマーケティング担当者の方々、お疲れ様です。
最近あるお客さんから「楽天SEOってGoogleのSEOと何が違うの?」「商品タイトルはどうやって最適化すればいいの?」「楽天ではどんな指標を見ればいいの?」といった相談をよく受けるようになりました。
楽天市場での売上を伸ばしたいと思っている企業は多いと思いますが、GoogleのSEOとは全く異なる楽天SEOの仕組みを理解できていないケースが実は多いんですよね。
そこで今回は、楽天SEOの基本から実践的な改善手法まで、私が実際にクライアント支援で使っている手法を詳しくご紹介いたします。
目次
楽天SEOとGoogleSEOの違いを理解する
まず最初に理解しておくべきは、楽天SEOとGoogleSEOは全く別物だということです。
検索範囲の根本的な違い
Google SEOの場合
- インターネット全体が対象
- 楽天市場の商品ページもGoogleにインデックスされる
- ただし楽天内の流入の多くは「楽天市場内検索」からなので、Google流入は補助的
楽天SEO(モール内SEO)の場合
- 対象は楽天市場内の検索エンジン
- ユーザー心理は「買う気満々」=購買意欲が高い
- 検索結果の表示順位は、Googleのような「外部リンク評価」ではなく、商品情報・販売実績・レビュー評価が鍵
つまり、楽天SEOをやるなら「楽天の検索結果だけを考えればいい」ということです。
アルゴリズムの大枠(楽天市場内)
楽天は公表していませんが、実務的に効く要素は以下の通りといわれています:
- 商品タイトルに検索キーワードが含まれているか
- タイトル=最重要要素
- 検索語がタイトルに含まれていないと、まず表示されにくい
- 販売実績(売上・転換率)
- 過去の売上が多い商品は、上位に出やすい
- 「売れてる商品はさらに売れる」仕組み
- レビュー数・評価
- レビュー数が多く、評価が高いほど上位に出やすい
- 新商品はレビュー施策が重要になる
- 在庫の有無
- 在庫切れ=順位が落ちる
- 欠品はSEO的に致命傷
- 広告出稿(RPP広告など)
- 楽天内検索では広告枠が自然検索に混じって出る
- 広告を出すことで「実績」が作られ、自然順位にも波及
Google SEOとの根本的な違い
項目 | Google SEO | 楽天SEO |
---|---|---|
対象範囲 | Web全体 | 楽天市場内 |
順位決定要因 | コンテンツ品質、被リンク、ユーザー行動 | 商品タイトル、販売実績、レビュー、在庫、広告 |
ユーザー心理 | 調べ物・検討段階も多い | ほぼ購買直前 |
改善方法 | コンテンツ作成、リンク獲得、構造化 | 商品タイトル最適化、レビュー獲得、販売実績を作る |
重要なポイント:楽天SEOは、Googleみたいに”記事を読ませる”SEOじゃありません。タイトルにキーワードを入れ、売れる仕組みを作る=それが順位を押し上げます。
楽天SEOで商品タイトルを最適化するポイント
楽天SEOにおいて、商品タイトルの最適化は最も重要な施策の一つです。
商品タイトルの重要性(楽天 vs Google)
Google SEOの場合
- タイトルタグ(titleタグ)は検索順位に大きく影響する
- 「主要キーワード+差別化要素+クリックされやすい文言」を入れる
- 文字数は30〜40文字前後を推奨(長すぎると切れる)
楽天SEOの場合
- 商品名(商品タイトル欄)が順位決定の最重要要素
- ユーザーが検索した語句がタイトルに含まれていないと、ほぼ表示されない
- 長さは100文字まで入れられるので、検索される関連語を網羅的に入れるのが基本戦略
楽天SEOでタイトルを最適化する5つのポイント
- 検索キーワードを必ず含める
- 「空調服」「ペルチェベスト」「バートル」などユーザーが入れる語句
- 競合調査で上位商品のタイトルを分析し、使われているキーワードを把握
- 先頭は最重要キーワードを置く
- 例:「空調服 ペルチェ ベスト」など
- 検索結果で太字強調されやすい
- スペック・属性を盛り込む
- メンズ/レディース、大きいサイズ、2025年モデル、新作 など
- 購買意欲が高いユーザーが絞り込みに使う要素
- ブランド名や型番は後半でもOK
- バートル、アイズフロンティアなどは検索されやすいが、先頭に必須ではない
- タイトル改修は効果検証をセットで
- 変更後に検索流入数・CTRをチェック
- 効果がなければ戻す or 再修正
具体的なタイトル例
改善前
空調服 ベスト
改善後
空調服 ペルチェ ベスト メンズ レディース ファン付き 作業服 大きいサイズ バートル 2025年モデル
このように、検索されそうなキーワードを網羅的に盛り込むことで、様々な検索語での表示機会を増やすことができます。
楽天SEOで見るべき指標と管理方法
楽天SEOを効果的に運用するには、適切な指標を見て、継続的に改善していく必要があります。
楽天公式の管理画面で見られるもの
楽天はGoogleのサーチコンソールほど便利じゃないですが、以下のレポートが使えます:
- R-Karte(アールカルテ)/R-Analytics
- 楽天のアクセス解析ツール
- 見られる指標:
- PV数、UU数
- 購入率(CVR)
- 注文数、売上
- 検索キーワード(楽天内でユーザーが入力した語句) ← これ重要
- サチコみたいに「どんなキーワードで表示されたか」「クリック数は?」が分かる
- 楽天広告レポート
- RPP広告(検索連動型広告)の場合、インプレッション・クリック・CVRが分かる
- これも実質「検索キーワードごとの成果」を見る方法のひとつ
外部ツール(検索順位チェックなど)
- Nint(ニント)
- 楽天・Amazon・Yahooの販売データを推定できるツール
- 競合がどのくらい売っているか、ランキング推移も分かる
- Nint Keyword(ニントキーワード)
- 楽天・Amazonの検索ボリュームやキーワード人気を調べられる
- Googleでいうキーワードプランナー的な役割
- Funalog(ファナログ)
- RPP広告や検索順位のデータを整理して見られる
実務での現実解
Googleサチコのように「全検索語+CTR+順位」が丸見えになる機能は楽天には無いのが現実です。
公式では R-Karte(アクセス解析)+広告レポート が基本で、より踏み込んで「競合や市場の動き」まで見たい場合は Nint(有料) を導入する企業が多いです。
楽天公式ツールで”毎日・毎週・毎月”見るべき場所
1. R-Karte(楽天アクセス解析)
日次で見る
- PV数、UU数
- 商品別売上、CVR(購入率)
- 流入検索キーワード(楽天内で入力されたワード別)
週次で見る
- 商品ごとの売れ筋/不振(週ごとのランキング変化)
- 広告経由 vs 自然流入の比率
月次で見る
- カテゴリごとの成長率(どのカテゴリが伸びているか)
- 全体の売上・CVR・ROASの推移
- 検索キーワードのトレンド推移
2. RPP広告レポート
- 日次:インプレッション数・クリック数・CTR
- 週次:広告キャンペーンごとのROAS・売上貢献度
- 月次:投下予算と成果の総括
特に「インプレッション数」は 楽天内でそのキーワードがどれくらい検索されているかの目安 になります。
楽天SEOの改善施策と効果測定
楽天SEOで成果を上げるには、継続的な改善施策と効果測定が欠かせません。
PVはあるのにCVRが低い商品の分析方法
- 数字ベースで見る(管理画面)
- 商品別PV数(どれだけ見られたか)
- 商品別CVR(どれだけ買われたか)
- 離脱率・カート投入率(見られても買い物かごに入らない率)
- ページ内要因を分析する(仮説を立てる)
- 価格の問題:競合より高い/割引率が弱い
- 商品説明・画像の不十分さ:主な魅力やベネフィットが冒頭に書かれていない
- レビューの影響:評価が低い/レビュー数が少ない → 不信感
- 在庫や発送条件:配送が遅い、送料が高い、在庫切れ
- ページ分析の実務的なやり方
- 定点観測シートを作る
- 商品ごとに「PV・CVR・カート投入率・レビュー数・平均価格」を記録
- CVRが低い商品に★マークをつけて「要改善リスト」にする
- 改善施策と数字を突き合わせる(施策ログとセット)
- 例:商品A → 画像改善 → 翌月CVR+1.2pt
検索順位の把握方法(公式でできない部分)
公式ツールでは「順位」は出ないため、実務的には:
- 特定の重要キーワードを決めて、自分で楽天検索して目視確認
- その順位をExcelやスプレッドシートに「日付・順位」をメモしてトラッキング
- 全商品ではなく「主力商品+重点キーワード」に絞るのが現実的
多くの会社は 「目視+記録」で順位推移を管理 しています。
パーソナライズはあるのか?
Google検索:ユーザーの検索履歴や地域で順位が変わる(パーソナライズあり)
楽天市場:基本的に検索結果は全ユーザー共通(パーソナライズはほぼ無い)
- 例外:広告の配信面はユーザー属性で変動することはある
- ただし検索結果そのものは同一条件なら誰が見ても同じ
だから 楽天では「目視順位」を指標にして良い。Googleのように「自分の検索は偏ってるかも」と悩む必要は基本なし。
実践的な楽天SEO運用の流れ
最後に、実際に楽天SEOを運用していく際の具体的な流れをご紹介します。
Step 1: 現状分析と課題の特定
- R-Karteで現状を把握
- 商品別のPV、CVR、売上を確認
- 流入検索キーワードの分析
- 競合商品との比較
- 重点商品の選定
- 売上貢献度の高い商品
- 改善余地の大きい商品
- 新商品・季節商品
Step 2: 商品タイトルの最適化
- キーワード調査
- 競合上位商品のタイトル分析
- 検索ボリュームの確認
- 長尾キーワードの発見
- タイトルの設計・実装
- 100文字以内での最適化
- 検索キーワードの網羅
- 属性・スペックの盛り込み
- 効果測定
- 変更前後の流入数比較
- CVRの変化確認
- 必要に応じた調整
Step 3: レビュー・販売実績の向上
- レビュー施策の実施
- 購入者フォローでのレビュー依頼
- 同梱チラシでのレビュー促進
- レビュー投稿キャンペーンの実施
- 販売実績の積み上げ
- 適切な価格設定
- 在庫の安定化
- 配送条件の最適化
Step 4: 広告との連携
- RPP広告の活用
- 重点キーワードでの広告出稿
- 自然順位との相乗効果狙い
- 実績作りとしての位置づけ
- 効果測定と調整
- 広告経由の売上貢献度
- 自然流入への波及効果
- 投下予算の最適化
Step 5: 継続的な改善と最適化
- 定期的なデータ分析
- 週次・月次でのKPI確認
- トレンド分析と予測
- 競合動向の監視
- 施策の見直しと調整
- 効果のあった施策の拡大
- 効果の低い施策の見直し
- 新たな改善機会の発見
まとめ
楽天SEOは、GoogleのSEOとは全く異なる仕組みで動いています。
重要なポイントは以下の通りです:
- 楽天SEOは楽天の検索結果だけを考えればいい
- 商品タイトル・販売実績・レビューが命
- ページ内容は直接SEOには効かないが、CVRを通じて間接的に効く
- 公式ツールでは「流入キーワード数と成果」を見る
- 順位は公式では分からないので、重点キーワードだけ自分で検索&Excelで記録
楽天SEOを成功させるには、まずは商品タイトルを設計して、実績を作るために広告やレビュー施策を回していくことが王道です。
そして、継続的にデータを見て、改善施策を実施し、効果を測定していく。このサイクルを回すことで、楽天市場での売上向上を実現できます。
楽天SEOに取り組んでいる企業の皆さん、ぜひ今回ご紹介した手法を実践してみてください。きっと成果につながるはずです。
何かご質問やご相談がございましたら、お気軽にお声がけください。